大学新卒8万7000人が就職・進学せず

 今春大学を卒業したのに進学も就職もしなかった人は約8万7千人で、前年度より28.3%増えたことが5日、文部科学省の学校基本調査速報で分かった。大卒者全体に占める割合は16.1%で前年度に比べて4.0ポイント上昇した。
 一方で就職率は60.8%で同7.6ポイント低下。不況で企業が採用を絞った影響で、就職をあきらめた人も多かったとみられる。
 また同調査によると、2009年度に不登校で小中学校を長期間欠席した児童生徒は12万2432人と、前年度に比べて約3.4%減った。減少は2年連続で、全児童生徒に占める割合も1.15%で0.03ポイント減った。同省は「依然高い水準で不登校問題は深刻だが、スクールカウンセラーを増やすなどした成果が出た」としている。