自殺をやめて図書館へ

朝日新聞で図書館の話

「自殺しようと思うなら、やめなさい。
そのかわり図書館へおいでください」
「図書館は、人が生き延びていくための場所なんだ」と書いてある。
「自殺をやめて図書館へ」
「図書館は魂を癒すところでした」
ーー
なるほど。
私は実際に長い時間を図書館で過ごした。
実際に多くの人の良心も苦悩も親切も敬虔さも残虐も見栄も衒いも図書館にはある。
盛りだくさんにある。
ーー
そのことを最大限に賞賛した上で、なお、
自殺しようと思う人間が図書館に行くのは
意味があると思う。
図書館に行って
人生の光が見えてくることももちろんあるだろうと思うが
逆に、偉そうにしていてもこの程度なのかと知ることも意味があると思うのだ。
人間の知性の遺産でもあるが、限界の遺産でもある。
ーー
会社に行きにくい場合に、
図書館通勤の形でしばらくの時間を過ごす場合がある。
図書館の多面的な意味に触れるためにも。