高慢と偏見とその他人間の精神を狭窄させてしまう成分が
否応なしにその人を支配してしまうにもやはりプロセスというものがあり
その人を責めればすむというものでもない
人間は誰でもそうなりやすいものなのだ
集団で同じ方向の偏見を抱いているときには気付かず
少数派になると特殊な考えであることがあぶり出される
ただそれだけのもののようだ
自然科学の場合には実験という手続きがあるけれど
それだって怪しげなものではある
ーー
なぜ信じこんでしまって
なぜ訂正できないか
世の中には記憶力のいい人がいて
一度聞いたら忘れないという人もいる
そんな人のほうが危ない
世の中には頭のイイ人がいて
鋭い推理力を発揮する
そんな人のほうが危ない