オレンジ色のセパレート水着をつけて
あなたははしゃいでいる
バリ島はなんだかあなたをうっとりさせている
プライベートプールで横になって浮いている
オレンジ色が光っている
近くに仏教遺跡があるのだけれど
怠惰なので行きたくもない
若者のように性的衝動が溢れるわけでもない
わたしはあなたの物語を聞きたい
あなたの家族の物語
あなたの小さな冒険の物語
さまざまに変わる
輝く表情を見ていたい
持参したのは偶然タルティーニのセットで
バイオリンが鳴り続けている
わたしって、ピーコックかなと聞く
そうだよ、あなたはオレンジのピーコック
老人をとりこにして
いま味わっている