新聞広告に「ほんとうの生き方」という本があり
目次を眺める
人はなぜ働くのか
人間としての成功
打ち込めるものをつかむ
目標のない人生の虚しさ
真剣に生きよう
天は自ら助くる者を助く
自殺について
運命とは何か
夢を持つことの大切さ
熱意からすべては始まる
人間とは「心の存在」である
自由とけじめ
自分の枠を超えて考える
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社長訓話のネタ集だと思うので
普通の社員は読む必要はない
この方面の本はいつも
手を変え品を変え
内容は同じで
装丁を変えて販売しているようだ
ヒトES細胞から脳組織がつくられたと報道があった
マッシュルームのような形、
断面で層構造、
神経細胞が自動的に複雑な大脳の皮質を形成していた
不思議がだんだん不思議でなくなる
一歩が開け始めている
理科系の学問はこうして着実に一歩ずつを積み重ねていて、
100年前の人間よりも確実に賢くなっているのに
どうしたものか
人文系は積み重ねということができない
いつでもスタートにかえって反省しているようだ
世代を経て成長している様子がない
ニュートンが出たのに
またアルキメデスとかパラケルススとかそんな感じ
個体発生とはそのようなもので
学習するには一通りのことを経験する必要があるのだろう
こんなにも進歩した世の中でもやはり初恋は初恋である
進歩しない部分
人類として蓄積できない部分であるらしい
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私なりに現状を記してみる
1.人はなぜ働くのか
会社のためでも社長のためでもないまず世の中のためそして自分と家族のため、
それが結局会社のためにもなる。GMがつぶれたら人員削減になる。そうならないように
働く。まずは衣食を整えるため、そして世の中に貢献するため。
そのことで自己実現できればよい。
個人的には達成感が癖になっているから。
2.人間としての成功
俗世間での成功など偶然である。
むしろぼんくらで人に嫉妬されない程度の人が世俗的に成功する。
しかしそうではなく、ほんとうの成功を考えれば、それは自分と向き合うことだ。
与えられた人生で自分を磨くことだ。この世界をほんとうに感覚して実感することだ。
一言で言えば、神様に向かって誠実であることができれば、成功だと思う。
宗教とか神というものを考えて、自分が人間としてどうかを考えるのは大変有効である。
人によってはそれは一種の思考装置であり、
人によっては確実な存在であり、違いはある。
死んでゆく存在である我々人間にとって世俗の成功は幻である。
神の裁きの前に敬虔に頭を垂れて沈黙していよう。
3.打ち込めるものをつかむ
棒高跳びでブブカはバーがあるからジャンプできる
バーがなければ自分が昨日よりも高く飛べたかどうか分からない
自分の今の力を映して判定できるものが必要だ
天職とも言えるものをつかむには、やはり10年一つの場所で
「しつこく」「根を下ろして」打ち込む必要があるだろう。
(これは脳耕民族の発想かもしれない)
ライバルも必要だ。ライバルに負けたくないということも強い動機になる。
人間である限りそのようにできている。仕組みを飲み込んで賢く心と体を働かせよう。
4.目標のない人生の虚しさ
目標があってもうつなら虚しいが
うつでない限りは目標が見つかると思う
小さな事でいい。
風呂付きの部屋に住みたいとか
私は人生で初めて風呂付きの自分の部屋に住んで感激したことを覚えている。
あれは達成感だった。
仕事の目標は立てやすい。
目標があれば達成がある。小刻みな目標と遠い目標を立てて日々を生きよう。
それを手帳に書き込んでおく。
パソコンに常時表示しておく。
自分で自分を教育する。
5.真剣に生きよう
逃げていてはいけない。斜に構えていれば人生はすぐに終わる。
ほんとうに欲しいものに真剣にまっすぐに向かわなければすぐに終わる。
真剣にかつ丁寧に生きよう。
6.天は自ら助くる者を助く
何かいいことが起こらないかと待っていても何も起こらない。
いつ何が起こってもいいように心と体を整えておいてこそ、チャンスは捕まえられる。
チャンスの女神に後ろ髪はない。
人が何かをしてくれるのを待つようではいつまでも子どもだということだ。
そんな人は母親がいないと何も始まらない。
自分からいいことを始めよう。
何かを始めれば状況は変わる。
サッカーでパスを出せば局面は変化する。パスを出さなければ始まらない。
困難があっても、時間がたてば消えてしまうこともある。
働きかければ、現実は変わる。
当たってみて、ダメだったら、そのときに考え直せばいい。
ダメでもともとが基本である。
7.自殺について
難しい。単純な説得はできないが、しかし、一時期を切り抜ければ、
新しい景色がひらかれることも確かだ。
実際に死んでしまうのはDNAの原則なのだが、
脳の原則で言うと、一度死んだつもりでリセットして、また始めることができる。
そのようにして再び歩き始めた人がたくさんいる。
当たり前の話だが実際に自殺してその後その人がどうなったかは分からないので
実際、適切には応えられないが、生きることを選んだ人たちは悪いことにはなっていない。
8.運命とは何か
神様からの問いかけである。こんな人生になったとして、あなたはどう生きますかと問われている。
実際に生きることで応えようと思う。
実際あらゆる事が起こる。
全力で対処しよう。
仕事だけではない、子どもが授からない悩みとか、髪の毛が薄い悩みとか、
あるいは子どもが先立つとか、親の介護で人生設計が大幅に狂うとか、
運命が与える試練である。
神の意とは最終的にはよく分からないながらも、
人間の側としては最善を尽くそうではないか。
9.夢を持つことの大切さ
目標を実現可能なことがらとして、実現は不可能かもしれないが、
その方向に向かいたいという姿勢を常に保つことで、良い人生になる。
たとえば今日の私の夢は全人類が
納得して共有できる経済システムの考案である。
お金がお金を産むということがなんだか原因のような気がする。
もっともどん欲で利己的な人間が自動的に
人類にもっとも貢献する人間になってしまうシステムを考案したい。
アダム・スミス以来、それがメインストリームだと思う
気がついてしまえば、人間がパンツをはくくらい当たり前のことになるかもしれない。
10.熱意からすべては始まる
熱い人間に接すると何かをもらった気分になる。
始動のエネルギーは大切である。
億劫さが増しているとき、うつである。
こころにブレーキがかかってしまう。
熱い心は伝染する。
いいことを考えついたときのこころの明るさを大切にしよう。
前向きに思い描こう。
達成した場面を思い描いて、方法を具体的に考えよう。
Be realistic,try impossible.
11.人間とは「心の存在」である
それは脳が考えるからそんな風に考える。
DNAからいえば、人間は「遺伝する存在」である。
それはそれとして、心身医学の立場からも、心のあり方が健康状態にまで深く影響する。
「心の姿勢」を変えるだけで、体が変わるし、現実が変わる。
その意味では人間は心の存在である。
自分の「心の姿勢」を定期的にチェックすればよい。
座禅を組んで姿勢をチェックしてもらうような気分で。
よい「心の姿勢」は疲れないし能率がいい。
12.自由とけじめ
けじめを規範と言い換える。規(のり)を超えずと考える。
人間がある領域に達すると、自由に存分に振る舞って、
それが、人間社会の規範にも当てはまり、自然法則にも当てはまるようになる。
そこまで自分を高める必要がある。
自由に振る舞って、それが世間の規範に反するなら、まだ人間が高まっていない。
13.自分の枠を超えて考える
これは原理的には無理な話だ。
しかし趣旨としては、過去の自分や現在の自分にとらわれず、
考えてみよう、トライしてみようということだと思う。
自分はあのピッチャーのフォークは打てないと思っていれば、
いつまでも打てないはずだ。
一歩踏み出すにはどうすればいいか、
たぶん昨日までの自分を否定して作り直してみることだ。
経営者は思考としてはこのくらいアバウトでいいらしい
このような訓話をしながら、また聞きながら、
日々を汗して、
世界が回っている。
尊いことだ。
貧しい国の子どもにワクチンをと思うのもいい。
子どもに銃の訓練をさせなければならない親のつらさを考える。
日本でできることをきちんとして、
世界に発信していこう。
14.隣人を愛することから始めよう。
自分の隣にいる人を幸せにしよう。