うつ病の人にトレドミンを開始したところ、
口中苦味。
食事の全部が苦いと言う。
自分でネットで調べて、
トレドミンのせいだと決めて、
トレドミンを中止したら、
治ったから、やっぱりそのせいだと語る。
個人的な納得はそれでいいが、
科学的な因果関係は
それだけでは確定できないので、
また別な話。
どこかにトレドミンで食事の全部が苦くなる「ことがある」と書いてあったとして、
その意味については、よく考えないといけない。
うつ病・うつ状態だけで口中苦味は発生するし、
他の抗うつ剤ではなおさら強く発生する。
トリプタノールは口がカラカラ。
でも、トリプタノールでなければ、抑えられないうつもある。
トレドミンは口中苦味少ないほうだと思う。
トレドミンを中止したら治ったという現象は、
いろいろに解釈できて、
トレドミンが合わなかったのだと単純にも考えられ、
トレドミンが効き始めたのだとも考えられるし、
ベンゾジアゼピンが効き始めたのだとも解釈できるし、
休職が効き始めたとも解釈できるし、
納得による心理的効果とも、
もともとうつ病ではなかったのだとも、
またほかの解釈もできる。
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一般に、血中濃度が70パーセントを超えれば効き目が現れ、
80パーセントを超えれば、副作用苦しくなる。
しだがって、一日のうち一度は70パーセントを超えること、これが要件になる。
24時間ずっと越えている必要があるのかないのか、議論がある。
パーシャルな方が長期の経過はいいかもしれないと議論されている。