美容整形を考えてみると
年老いてするなら老化の否定とも考えられるが
若い時にするなら自分の遺伝子の否定とも考えられる
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遺伝子を偽って形で惹きつけるなら
詐欺のようにも感じられるが
もちろんそんなことはなくて
そのような作戦に踏み切るかどうか
割り切る心の問題で
割り切った人がいいならそれでいいのだろう
保守的な人が好きならその逆のほうがいいので
それはそれで分かりやすいとも考えられる
自分の家系を見回してみて美人がいないようなら
むしろ地味な家系と悟るべきだろう
そのような家系に美女が寄ってくるとも思わないので心配はないのだが
ーー
遺伝子整形の時代はまだ少し先のようだが原理としては明らかだ
遺伝子技術は私のような素人には考えられないような技術だが
細部を別にして原理的には特に不思議はない
たとえば船で東に行けば何かあるぞと考えることが大事で
そのあとは誰が最初に行くかだけの問題だ
最初に行った人はすごいけれど誰かが一番最初になるのであって不思議はない
コロンブスがアダムスでもヨハンでも個人的には問題ない
誰かがなっただろうというだけだ
自分がその誰かになった人は巨大な自負があるはずだけれど
その誰かにならなかった我々凡人から見れば
それが誰でも同じだし
必ず誰かがそれになっているので別に何の不思議もない
誰かがナ・リーグの最多勝投手になるのであって不思議はない
なった人は偉いけれどならなかった人にしてみれば誰でも別に関係はない
原理的に分からないのは脳の内部と宇宙の外部である
それが分かったら偉大だが
分からないはずの原理があると空想してみるのも楽しい
分かる必要もないとおばあちゃんは気にせず言っていたが
それが健康というものだろう
おまえはどうしてそんなくだらないことが気になるのかと心配されて絶句
まあ、それもそうだ
分かるよ、おばあちゃん
でも、おばあちゃんはこっちのことが本気で分からないんだ
ここに非対称が出現している
否Aで定義できるものはあるが、否（否A）がAにはならない部分が世の中にはあるでしょう
なんて一瞬考えただけでおばあちゃんは何かを察したのかつらそうに私の背中をなでる