遺伝病を持った胚を排除することはヒューマニズム。
男女の生み分けや優れた能力を持った胚を選ぶとなるとこれは倫理問題。
という二つの意見の中間部分に不明瞭な部分がある。
これを検証するために
思考実験してみると
二つの集団を仮定して、
一つは体外受精技術を公認する
一つは否定する
その二つの集団が将来どのような勢力分野となりそうか
やってみるしかないが
困ったことは
短期的利益と長期的利益は違うことだ
中国で少子化政策が取られているとして
そのなかで男子出生を望むとすれば
産み分け技術とか選別技術が大切になり
男が増えたり何かの能力の点での優秀人が増えるだろう
そんな社会で何が起こるか
たとえば東京や筑波などは知能指数の高い街だと思うが
幸せになっているか
特異的に若い男が多かった江戸の町で
男色が盛んだった
ーー
簡単に言えることは
体外受精技術や産み分け、選別技術が社会全体で共有されれば未来はよく分からない
ある階級に独占されるなら短期的には大きな利益になるだろう
畑と種で言えば
畑が少ないと種も厳しい
畑が多ければそれはそれでいい
戦争で男子が死んでしまう場合はそのようになり
時間が経てば人口比率は(不思議だし絶望的なことだが)回復する