口腔(こうくう)がんや咽頭(いんとう)がんとヒト・パピローマウイルス(HPV)

10月14日 AFP】口腔(こうくう)がんや咽頭(いんとう)がんが、性器いぼや子宮頸(けい)がんの原因ウイルスによって引き起こされる可能性があるとする研究論文が13日、米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)の報告書に発表された。これらのがんは、性行為やディープキスを通じて広まりつつあるという。

 口腔がんのリスク要因には喫煙、飲酒、ビンロウの実をかじることなどが知られているが、スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)の研究チームは今回、各種データを分析し、リスク要因に「ヒト・パピローマウイルス(HPV)」を新たに加えた。 

 近年、口腔咽頭がん患者は増加しつつあり、その多くでHPVが検出されている。これについて論文は、HPVへの感染が患者の増加をもたらしていると示唆している。

 さらに、口腔がんが増加する背景には、性行動の変化があると見ている。

 例えば、オーラルセックスは以前より一般的になり、セックスパートナーの数は増え、初体験の年齢も早まった。これらはすべて、HPVに関連した口腔がんと結びついているという。

 実際の調査でも、ディープキスが口からのHPV感染リスクと関連し、このリスクは、オーラルも含めた生涯のセックスパートナーの数に比例して増加することが示されたという。(c)AFP

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