アスペルガーの人は、多くのアスペルガー以外の人と同様に、
またはそれ以上に強く感情の反応をするが、
何に対して反応するかは常に違う。
彼等が苦手なものは、「他人の情緒を理解すること」であり、
自分の感情の状態をボディランゲージや表情のニュアンス等で他人に伝えることである。
多くのアスペルガーの人は、彼等の周りの世界から、
期せずして乖離した感覚を持っていると報告されている。
例えば教師が、アスペルガーの子供に(宿題を忘れたことを問いただす意味で)
「犬があなたの宿題を食べたの?」と尋ねたら、
その子はその表現が理解できなければ押し黙り、
教師に自分は犬を飼っておらず、普通犬は紙を食べないことを
説明する必要があるのかどうか考えようとする。
つまり教師が、表情や声のトーンから暗に意味している事を理解できない。
先生は、その子が傲慢で悪意に満ち、反抗的であると考え、
フラストレーションを感じながら歩き去っていくかもしれない。
その子はその場で何かがおかしいとフラストレーションを感じながら、
そこへ黙って立ち尽くすことだろう。
というような一節があるわけですね。
でも、こうしたことは統合失調症でも躁うつ病でも不安症でも起こることで
アスペルガーの決定的な特徴ではないのではないかと思う。
あるいはアスペルガー+統合失調症 と解釈すべきなのか。
うちには犬はいませんが、祖母がときどき宿題を食べます、なんて言えたらいいのだろう
犬は先生の食べたウィンナーになりました