世に言うお嬢様の立場も難しいものがある
家に資産も地位も人脈もあるので
夫になる人にはそれをや大いに活用して倍増させて欲しいのだが
たいていは道楽夫になってしまう
周りの夫たちが全員道楽者なのだからそれは仕方が無いとも言えるが
お嬢様はそれでは満足できない
家の資産を活用して欲しいのだが
増やしたとしてそれを夫の手柄にもしたくない
あくまでお父様とお母様のおかげだと言ってくれる夫でなければならない
威張られたくない
たくましく稼ぎ、家では政治家で腰が低い、そんなマスオさんでなければならないのだ
そんなのはありっこない
そのくらいしっかりした男ならば自分の腕で稼げるのだしそれで不足はないのだ
男の欲望に比較して女の欲望は大きすぎる
自分で苦労しないからわからない
したがってお嬢様に膝を屈するのはある種の男性だけである
とすれば世のお嬢様方が男性に失望しているのも理解できる
野性的でなければならないし洗練されていなければならない
しかしそれは両立しない
野性的でもない洗練されてもいないただ屈従するだけの男が残る
そういえば父親もそうだなとお嬢様も気がつくのである
閨閥の支配は害悪である。廃すべし。