てのひらのメモ 板谷由夏

夕食をとりながらNHKドラマの「てのひらのメモ」を見た

原作夏樹静子

演出はバカバカしいくらいに典型的で
何の提案もない
これならあらすじを読んだだけでも同じ
たとえば新人演出係が
上司に文句をつけられないように作っただけという感じ
出演者もこれでもかというくらいに典型的で
しつこい味だ
濃すぎる
ーー
音楽はバッハのマタイ受難曲からの引用がしつこく流れる
まあいいと思うが
マタイ受難曲はバッハの作戦としては
キリスト教聖書の内容が伝わることだったと思うのだが
マタイ受難曲に感動するが
聖書のことは別だという人がいたら
バッハは何と思うだろう
クリスチャンにならないなら心に届いていない
ーー
しかしさすがだと思うのは板谷由夏の人選とメイク
あほらしいくらい典型的だけれど
それでも
「誰かキャリア・ウーマンらしく見えるやつを連れてこい」と言われて
板谷由夏にこの服を着せてこのメイクをさせたのは
やっぱり正解なのではないか
新橋にこんな感じのキャリア・ウーマンがたくさんいる
足し算して平均して1.2倍くらいするとこんな感じというのが見事に写っていた
羽田美智子とかまあそんな感じ

六本木まで行くともう違うと思う