ある二流会社を考える
親会社から直接役員を受け入れるわけではないが
要するに親会社のリモコン執行部で動いている
会社は全体として3つに分かれていて
組合系と改革系、現状維持系それぞれ1:1:1の割合で
前は現状維持系+改革系だったが
現在は組合系+改革系で執行部ができている
親会社直系という勢力もいてこれは風見鶏で
その時の執行部勢力にとりいって混ぜてもらっている
親会社のライバル会社に親近感を持つ社員も最近はちらほらいて
改革系はライバル社とも付き合っていこうという
親会社はいままでは現状維持派に肩入れして資金提供もしてきたが
要するに執行権を握った人間をあとで取り込んでも同じだと思うようになった
以前は親会社のライバル会社は別にあって
直系勢力の支援をしていたが
現在は倒産しているので子分の勢力も死滅した
やれやれと思っていたら急激にライバル会社が売上を伸ばしてきた
会社自体は負債が積み重なり
一年の利益の30倍の借金がある
収入ゼロで働き続けて30年、それでやっとゼロになるだけの借金
誰がいつ使ったのか曖昧になっている
前社長の時代のものだから俺は知らんと社長は言う
さらに、だから、今のままではいけない、首切りをするという
製品は全く売れないし
会社内では求職者が続出で3000人のうち30人が病気休暇中である
会社内生活保護もちらほら見える
新しい経営計画を議論する前に
ただひたすら怪文書合戦を繰り広げている
社内メールは頻繁で社内報と組合報となかよし報が入れ違いに入ってくる
みんな暇だから読む
しかしいい大人が『なかよし』かと酒を飲んで暴れる人もいる
血圧を測ってあげたら200を超えていた
五反田か品川で飲んでいる
最近は一人当たりの給料が落ち込んで
ついにラテン系のイタイタ社に抜かれた
古代彫刻の模造品を日々新生産しているあの会社である
んーー、この権力構図から見て、どうしても二流会社だな
二流会社が問題なのではなくて
もう借金が多すぎて実質潰れているのに
まだ続いているというモラルハザードがあって
しかし誰も言い出せないでいる
新入社員はもちろん入ってこない
途中入社はライバル会社のスパイのような人ばかり
このまま増加すると
ライバル会社に都合のいい会社になってしまうかも知れない
M&Aで乗っ取られるのではなくて
中途入社社員を使って乗っ取られるという実にあほな事態である
美人局とかハニートラップとか文字は踊っているが
それに当たる美人いないので嘘だと思う
みんなおばちゃんである