食欲について
1.食物が足りないうちはとにかくカロリーをとりたい。
2.カロリーが満たされると味が大事。
3.味も満たされるとどんな場所で食べるかとか、どんな貴重なものかの解説を味わうとか、そのように変化する。つまり自己愛の満足になる。
三つ星レストランなどと他人に言ってもらっても、
自分の舌が喜ぶかどうかは別というのが1.で、
3.になると主に希少性をお金で買っている。
そのように希少価値のあるレストランに一人で行く人がどれだけいるかを考えたらいい。
純粋に食べたくて行くというよりも、人と交流するためとか、自分の趣味を示したいとか、そんなことだろう。
永井荷風のような人は一人で高級レストランで好きなものを食べただろう。
性欲についてもだいたい似たようなことが言える
1.性欲を満足させたい。
2.どんな性を営むか、嗜好品化・鑑賞化。ここまでは性欲の範囲。
3.自己愛の満足のための性。能力の誇示、賞賛欲求のため。
このように食欲も性欲も基本が満たされてしまうと、自己愛の満足のための下部回路になってしまう。