スポンサータブーマター

ケータイ会社(ドコモ、KDDI、ソフトバンク、アップル…)はいずれも超巨大広告主であるため、新聞・テレビ・雑誌にとっては、トヨタやパナソニックと肩を並べる典型的なスポンサータブーマター。誰もが使う携帯電話という身近な領域において、集団訴訟が起きるに至ってもなお、マスコミが特集や連載を組んで生活者の視点から問題を検証することをしない。花王(エコナ)やトヨタ(リコール)と同様、近い将来に問題が顕在化するはずだ。
→あぶない!あなたのそばの携帯基地局
【目次】 はじめに‐‐マイクロ波の雨
 1章 多発するトラブル
 2章 基地局設置をめぐる病的光景
 3章 住民たちの健康に異変が
 4章 通信・電話会社による政界工作
 5章 「総務省マネー」と基地局問題
 6章 萎縮するメディア
 7章 ユビキタス社会の病理
 本書は携帯電話の基地局に関連した問題を扱ったものである。携帯電話の基地局(アンテナ)からは、マイクロ波と呼ばれる高周波の電磁波が放出されている。マイクロ波の危険性はかねてから指摘されてきたが、最近、基地局周辺での健康被害が問題になって、宮崎県の延岡市では、集団訴訟まで起きている。
 イスラエルで行われた疫学調査では、基地局周辺に住む住民が癌になる確率は、それいがいの場所に比べて4倍も高いという結果もでた。
 しかも、基地局は街のいたるところにあり、何の規制もなく実質的に野放し状態になっている。
 その背景に、エコノミック・アニマルと化した電話会社と政界の癒着があるようだ。さらに研究者と産業界の親密な関係もある。携帯電話は日本のビッグビジネスである。が、その裏側で想像もできないほど恐ろしいことが進行している。
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だとしても、とりあえずはねえ