村上ファンドがTOBをかけた昭栄などは、時価総額より定期預金のほうが多かったので、買収して預金を下ろすだけで必ずもうかる。このように「100円の入った財布を70円で売っている」会社がまだ多いので、日本は企業買収の潜在的な市場としては大きい。このため90年代には外資系の投資銀行やプライベート・エクイティが参入してきたが、「ハゲタカ」と敵視され、大きなディールは成立しなかった。
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財布に100円入っているのに
まるで70円しか入っていないかのような経営状態だとすれば
経営者が変われば
100円を活用できるかもしれないわけですね
70円で買って100円で売るのかもしれないが
それでも100円分の活躍をしようと思う経営者に渡るだろう
一見するとそのように思うのだけれど
実際にはそうではないところがあって
働いている人の気持ちで言えば
新しい経営者の気持ちに賛成できない、
この業界で働く者の気持ちが分かっていない
などという感想になる
ぬるま湯が恋しいということなのかもしれないし
ハゲタカが金を使って儲けているのかもしれない