楽譜は演奏するものだというえばそれは正しい
しかし楽譜を見ることもできる、それも正しい
数学の問題をゆっくり解くのと速く解くのはやはり違うところがある
瞬間のヒラメキを自在に速く出すことが必要になる
えーーと、その話のそもそもの定義はなどと言っているから
時間がかかるだけでそのあたりをきちんと知っていれば
そんなに時間はかからないし
人間の脳の瞬発力を引き出すにはそのほうがいい
一日20題解くのではその能力は養われない
一日100題解き続けていつまのにか瞬間的に解法または解そのものが分かる境地に至る
自転車に乗るようなもので
なんの芸でもない
天才は一瞬で分かる
あるいは一挙に見える
楽譜をはじから全部演奏したいならそれでもいいが
一目見て音楽は分かる
音楽は全部時間通りに経験してはじめて本当の音楽体験だというなら
私がここで言いたいものは音楽体験ではないだろう
楽譜を一挙に見るというだけだ
目の前の患者さんは自分の話を30分かけて演奏したい
それは分かる
そのような寄り添い方もある
いいことだ
傾聴である
しかしそうではなくて
一挙に見えるならそれを活用してもいいだろうと思う