Googleの携帯電話向けOS「Android」をベースにしたOSを採用することで、通常のテレビ番組だけでなくYouTubeなどをはじめとした動画配信サービスやブラウジング、Twitterなどのウェブサービスに加えて、「Android Market」からダウンロードしたアプリケーションの利用が可能になるという世界初の「Google TV」がついに正式発表されました。
高機能であるだけに、通常のテレビと比較して高価になるのかと思いきや、事前にリークされた価格情報をさらに下回る、驚くほど低い価格を実現しているほか、通常のテレビを「Google TV」として利用できる安価なセットトップボックスも発表されています。
詳細は以下から。
Sony Japan | ニュースリリース | 新たなホームエンタテインメントを提供する世界初、“Google TV”プラットフォーム採用、Sony Internet TVを米国で発売
ソニーのプレスリリースによると、同社は世界初となる「Google TV」を10月16日からアメリカで発売する予定で、現在同社通販サイト「Sony Style」および大手家電量販店「Best Buy」の公式サイトで予約を受け付けているそうです。
ラインナップは24インチの「NSX-24GT1」が599.99ドル(約4万9100円)、32インチの「NSX-32GT1」が799.99ドル(約6万5500円) 、40インチの「NSX-40GT1」が999.99ドル(約8万1900円) 46インチの「NSX-46GT1」が1399.99ドル(約11万4600円)。
Google TVはCNBC、ナップスター、NBA、Netflix、Pandora、YouTube、そしてソニーのQriocityといった動画配信サービスに加えて、Twitterアプリなどをプリインストール。さらに2011年初頭からは「Android Market」を利用したアプリケーションのダウンロードにも対応します。
これがGoogle TVです。全モデルでフルHD液晶を搭載しており、HDMIやUSBポートを搭載。テレビを見ながらブラウジングが可能であるほか、スマートフォンを利用した操作などにも対応。なお、無線LANを内蔵しているため、設置場所には困りません。
リモコンはQWERTYキーボードを内蔵。Twitterなどの文字入力が必要となるウェブサービスの利用にあたっては、なかなか便利なのではないでしょうか。
さまざまなテレビで「Google TV」を利用できるようになるセットトップボックス「NSZ-GT1」は399.99ドル(約3万2700円)で発売。Blu-rayディスクの再生機能も備えています。
多くのサービスに対応しているだけでなく、最も高価なモデルでも約11万4600円と、価格も魅力的な「Google TV」ですが、もう1つの大きな強みがOSのアップデートで新たな機能を追加できるという点。今後もアップデートが提供されるようになると思われますが、はたしてどのような新機能がお目見えするのでしょうか。日本での発売についてのアナウンスも待たれるところです。
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アップルは2010年11月11日、国内向けにiTunes Storeの映画配信サービスを開始したのに合わせ、テレビにつないでこれらの動画が再生できる「Apple TV」の国内販売を開始する。出荷は今週。価格は8800円。
新型「Apple TV」は、9月に新型iPodなどと同時に発表されていたが、国内では対応する映像配信サービスなどが提供されてないこともあって、発売が見合わされていた。今回、iTunes Storeで待望の映画配信が始まったことで、ようやくその機能が日本でも利用できるようになる。
iTunes Storeから購入したコンテンツを再生できるほか、YouTubeやPodcast、インターネットラジオの受信、MobileMeやFlickrからの写真再生も可能。音楽、ビデオ、写真をMacやWindowsパソコンからストリーミング再生することもできる。今週末にもアップデートが始まるとみられるiOS 4.2で対応が予定されている新機能「AirPlay」を使って、iPhoneなどに保存されたコンテンツを直接Apple TVにストリーミングすることも可能だ。
本体サイズは幅98×奥行き98×高さ23mm、重量は約272g。背面にHDMI×1と光デジタル音声×1。IEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANやEthernetを装備する。