処女

プリトビチェ湖群国立公園.jpg

母はわたしを処女だと思っている

婚約者にも
大切に育てすぎて今時の子なのに何も知らないとか
自慢げに話している

婚約者は優しい人で話を合わせてくれている

母の思い込みをわざわざ訂正する必要もないけれど
煩わしいことではある

HIVは陰性だったから特に誰にも迷惑はかけないと思うけれど

母にとってはそんなことも自慢の一つだったのかと思うと
期待に応えていない自分が悪いような気もするし
今頃そんなことを言っている母親がおかしな様な気もするし
同じ時代に生きて母娘であることに異和感を覚えたりもする