新平家物語で、
九郎が時忠と直接取引の結果、弁慶を引きつけて、三郎とさめのいる家に帰ってくる。
弁慶とさめの再会を演出するのだが、
その直前。
三郎とさめが、九郎を心配するさまを目の当たりにして、九郎が語る。
「知らなかった、この身を、それほど念じていてくれたとは、思わなんだ。
命はわが物と、つい思うが、些細な命一つとて、人の情に守られていると知れば、
さても粗末には持てぬものよ」
心から、彼は、自分の一命をいま、そう観たのである。
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本当にそう思う。
歴史を通じてずっとDNAは受け継がれ、
赤ん坊の頃は生きる能力もないものを生かしてもらい、
そしてやっと生きてきた。
さまざまな人の情に守られている、命である。
体もこころも大切にしよう。