それでね、本当の意味で謙虚になることは、とっても難しくて、永遠のテーマなんだ。
自分もなかなかだなって思ったときはもう謙虚とは違うんだし。
でも、なかなかだと思っても、謙虚なときもあるんだし、難しいんだ。
いつも謙虚な人はたいてい何も思わなくなるだろうね。
それが一番謙虚というものだろう。
いつも自分は一番最後でいいよという人だ。
人間はとっても苦しい時であればあるほど
人を傷つけたり騙したり出し抜いたり、
そういうことがあって“いじめ”が起こる。
みんながとっても余裕があるときは
傷付け合ったりしないものなんだ。
自分が辛い時こそ、人にやさしくできたらいいね。
クレームを受けても、教えられていると思って、他者の中に自分から入っていこう。
そういう時こそ相手が、自分に何かを教えてくれようとしてくれているのではないかと考えよう。
それが本当の意味でつよい心なんだよ。
心に余裕を作り出す。
他人のこころが自分から離れていくときは
ひやっとするね。
眠れなくもなる。
でもそれも人生なんだ。
相手には相手の事情があるんだ。
みんな、ただ生きていくのに必死だという場面がある。
そのことはお互い理解してあげよう。
ひとの心を傷付けてしまうのも、
心の、もともとの働きのひとつなんだ。
つらいね。
つらいけど、そうなんだ。
ハリネズミは、寒いようと言って泣いて、
くっつくと針が刺さって、痛いようと言ってまた泣くんだ。
だいたい二倍泣いているんだよ。