かくれ不眠チェックシート(睡眠改善委員会監修)

2月3日は「不眠の日」。睡眠の大切さをPRするため医師らで作った「睡眠改善委員会」の発足記者発表会が同日、都内のイベント会場で行われ、俳優の石田純一さんと、妻でプロゴルファーの東尾理子さんが“かくれ不眠”広報大使に就任した。

この委員会は、健康を維持するために、睡眠が食事や運動と同様に大切な要素のひとつであることを世の中に啓発するため、杏林大学医学部精神神経科主任教授の古賀良彦さんら睡眠の専門家が集まって発足した。

委員会では、医療機関を受診するほどではない軽度な不眠を“かくれ不眠”と命名。2月3日と、毎月23日を「不眠の日」として制定し、“かくれ不眠”解消のための情報を発信し、すこやかな睡眠ができるよう支援していくという。

古賀さんによると、日本は世界の中でも睡眠時間が少なく、20~40代の約8割がかくれ不眠だという。さらに、不眠を放っておくと、うつ病、肥満、糖尿病、高血圧などの疾患のリスクが高まり、寿命にも関わると指摘した。

会見では、かくれ不眠を判定するチェックシートに石田・東尾夫妻が挑戦。早寝早起きを心がけているという東尾さんがパーフェクトだったのに対し、休日に寝だめをしたり、仕事が忙しいと夜更かしをしてしまうという石田さんは、かくれ不眠と判定された。

石田さんは、「寝だめや、寝酒は逆効果。3食しっかりと食べ、ぬるめのお風呂にゆっくり入ること、朝の散歩が有効」とアドバイスを受けた。

「仕事のせいにしないで、規則正しい生活を送り、健康で長生きしたい」と石田さん。一方、寝ることに貪欲で、ゴルフトーナメントの前日には夜9時に寝るという東尾さんは「美容のためにも早く寝ている。枕やベッドなど寝具にもこだわっている。夫にはかくれ不眠を解消して、長生きして欲しい」と、夫婦仲良く語った。

最後に、古賀さんから、「睡眠不足解消には『頭寒足熱』が重要。寝る前にぜひ靴下をはいて温めてください」と、素足がトレードマークの石田さんに靴下が贈られた。

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こんな人がかくれ不眠

★かくれ不眠チェックシート(睡眠改善委員会監修)

1.□ 集中力が途切れがちで、イライラすることが多い
2.□ 自分は寝なくても大丈夫なほうだ
3.□ 最近、面白そうなことがあってもあまりやる気が出ない
4.□ 夜中に何度か起きてしまうことがある
5.□ 寝つきが悪いことが多い
6.□  眠れないのは異常ではない
7.□ 寝る時間は決まっておらず、毎日ばらばらである
8.□ 起きた時に「よく寝た」と思えない
9.□ 思ったよりも早く起きてしまうことがある
10.□ 平日にあまり寝られないため、休日に「寝だめ」をする
11.□  よく昼間に居眠りしてしまうことがある
12.□ 仕事が忙しいと、寝ないで夜遅くまで頑張ってしまう
(この中でどれか一つでも当てはまれば、かくれ不眠)

睡眠改善委員のHP http://www.brainhealth.jp/suimin/

(記事提供:読売新聞)