脳死を一応人の死として移植その他のことも考えようとの法律が成立した。
霊魂などは考えず、脳が人間の精神活動の根源であり、
脳が生物学的に活動停止すれば人間の死であるというのは、
例えば、DNAの立場からすればとんでもないことで、
脳が活動停止してもDNAの複製と拡散に役立つならば、
その生物は生きているということになるので、という話も
さんざんして、それでももう大きな流れとしては、米国に右習えしかないのだから
仕方がない。
その上で考えると、
将来クローン人間ができるようになり、
骨格や筋肉系は18才くらいでうまくできあがるだろう。
神経系はやはりトレーニングが必要なので
トレーニングが違えばかなり違って精神の内容になるので
クローンとはいっても、イチローのクローンがイチローほどの天才的バッティングをするとは限らない。
夏目漱石のクローンを作ったとして、
文学作品を書くとも限らない。
脳よりも筋肉が勝負の部分ではクローンは多分18才くらいで同じ程度の能力を発揮すると思う。
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最近Winを使っていてときどき便利なのが復元ポイントである。
何か調子がおかしいと思うとき、
さっさと何日か前の復元ポイントに戻して内容を復元する
人間の脳に対してもそのような可能性は議論されていて、
技術的にはかなり難しいけれども、
学習の期間を短縮できないかと可能性が検討されている。
難しいと考えられていた技術が次々に実現しているのが昨今であるから
原理的に不可能でないことならばできるだろうとも思う
そうすれば、クローンに対して、18才の脳の中身を注入してやれば、
18才から、生活体験を始められるので、
かなりその人に似た精神内容のクローンが可能になる。
原理的には一つ一つの神経細胞の状態を復元ポイントとして記録しておき、
それをコピーすればいいのだけれども、Winみたいなわけにはいかない。
しかし、そこは人間の精神活動なので、
完全複製でなくても、ほぼ輪郭を描ければいいのじゃないかともいわれていて、
多分そうだと思う。
兄弟で生育環境はかなり似ていても
やはりその人のDNAによってかなり異なった発育をする
そのことを考えれば、重要な部分だけはきちんと情報を入れてやれば、
あとは脳が補正してまたは補完してうまくその人らしく機能するだろうと考えられる。
しかしまた双子の場合に違った部分も出てくるわけで
それはどうなのかと考えると
難しい
双子は自然の作り出したクローンだからいい思考モデルになるのだけれど
一卵性双生児で精神病になる、ならないの割合が一致していない。
約半分くらいは環境とか生育歴の影響と考えられるのだけれど、
もし復元ポイントシステムができれば、
傷ついたときに、その前の復元ポイントまで戻すことで
治療ができることになる
これは根本的な治療になると思うが
傷の上に復元ポイントが乗る可能性もあるので
簡単ではないと思う
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わかりにくいと思うけれど
自分のためのメモ