(1)風邪の初期(太陽病期):食欲、体力がある時期。
(2)風邪をこじらせた時期(少陽病期):食欲、体力が落ちている時期。
(3)風邪が酷くなった時期(陰病期):食欲はなく、寝込んでいる時期。
(1)の時期は、発汗がなければ葛根湯、発汗があれば桂枝湯を処方します。
(2)の時期は、小柴胡湯を処方します。
実際には、(1)と(2)は明快に区別できるとは限りません。(1)の桂枝湯と(2)の小柴胡湯のどちらを処方すべきか迷うことがあります。昔の医師も迷ったのでしょう。桂枝湯と小柴胡湯を足して2で割った処方である柴胡桂枝湯があります。この4処方を風邪の患者さんによく処方します。