インターネット依存症かどうか

インターネット依存症かどうか

 

 インターネット依存症かどうかの診断は、この問題に詳しい精神科医にしか下せないのでしょう。
 しかし精神科医や他人がどう考えていたとしても、自分で問題があると思ったのなら解決すべき問題なのだと思います。
 また自分では問題がないと思っていても、客観的には問題が生じているのかもしれません。

 次のことが自分にあてはまるかどうか考えてみて、いくつかあてはまったら解決に向けてすすむ時なのではないでしょうか。

・インターネットのために仕事や学業、人との約束がおろそかになったことがある。
・自由な時間があると、第一にインターネットのことを考える。
・インターネットのために自分の評判が落ちたことがある。
・インターネットに接続したあとで自責の念を感じたことがある。
・インターネットに接続するようになって、意欲や能率が落ちている気がする。
・家族に嘘を言ってインターネットをすることがある。
・インターネットに接続していないといらいらしてくる。
・インターネットのために家族や知人が不幸になることがあった。
・インターネットに接続するときは、家族や知人はいない方がよい。
・インターネットに接続するようになって、目が悪くなったり睡眠不足になったり、健康状態が悪くなった。
・家族に泣かれたり、やめることを約束させられたことがある。
・へらそう、やめようと思ったがダメだった。

 依存症は否認の病といわれています。
 「やめようと思えばいつでもやめられるから問題はない」、「誰にも迷惑はかけてないから問題はない」、「自分は○○に比べたらまだまだ問題はない」などと思っていたら、その考え自体が問題かもしれません。
 自身の健康や家族の経済状況を悪化させるアルコール依存症やギャンブル依存症の患者で、自分からすすんで医療機関や専門施設を訪れる方はほとんどいないと聞きます。客観的に見れば明らかに病的状態なのに自分では問題がないと思っている。家族や知人がなかば強制的に連れてくる患者、家族や知人に責められるので自分には問題がないと診断して欲しいという患者がほとんどだそうです。
 客観的に問題が生じているのに「自分には問題がない」と考えているならば、「自分には問題がない」という思考自体が依存症の症状なのです。

 インターネット依存症かどうかの基準として、キンバリーヤング氏の「インターネット中毒度テスト」が一番信頼性が高いと思います。
 ヤング氏の著書「インターネット中毒」の48ページに掲載されています(http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4306/memo/tyudoku.html
)。
 また、ライターの田口美帆氏のサイト「インターネットジャンキー」、精神科医のファルケム氏のサイト「ファルケムの森」などには、ヤング氏の許可を得てこのテストが掲載されています。
 「インターネットジャンキー」には、他のテストも掲載されており、参考になります。