少女は大人になりました
私はね、ずっと自分がトンカチだと思っていたの
ずっと釘を打ち続けていたの
そしたらある日おじさんがきて
君はトンカチじゃなくってドライバーなんだよ
ほら、ここをこうしてねじを回してごらんと言われて
その通りにしたら本当だった
私はドライバーだったんだ
生まれてからずっとそうだった
もうまるっきり生まれつきのドライバーそのものなんだよ私は
全ては一人前のドライバーになるために設計されていたのだ
ーーー
なのにどうして途中まで私はトンカチだったのか
どうしても分からない