トム・ハンクス主演の映画のタイトルが、「天使と悪魔」で、「Angels & Demons」とある。Devilではないらしい。
星占いのデビルだとしっぽに棘があってちくちく刺して回る感じがある。
小悪魔ですと自己紹介していた8丁目の女性がいた。
デビルマンはすこし重たい。悪いやつと戦って勝利するとその悪者の属性を吸収して自分のものにする。
キャンディーズの年下の男の子では
My sweet little devil と歌っている
デーモンというとなんだかよく分からない。デーモン木暮がいる。
こうしてみるとデビルがずっと身近なような気がする。
*****【聖霊】 Holy Spirit, Holy Ghost神聖な霊体。神とその一族、天使、聖人、および、その他の聖なる霊的存在(*1)を指す。例:ヤハウェ、イエス・キリスト、聖母マリア、大天使ミカエル、使徒ペトロ、聖ベネディクトゥス、聖ゲオルギウス、サンタクロース(聖ニコラウス)も。*1:「その他の聖なる存在」は、教義的には該当せず。娯楽的設定のみ該当。
【堕天使】 Fallen angel天上を追われて地獄の住人と化した元・天使(教義的視点)。彼らの存在は、かつて異教徒によって崇拝されていた古の神々がキリスト教に採り込まれる際に悪魔へと貶められていった歴史的経緯を、堕天使とその物語という形を執って伝えていると言われる(歴史的視点)。従って、古代神に由来する悪魔のほとんど全ては堕天使でもある。最たる者はルキフェル(ルシファー)であり、神の敵サタンの名で呼ばれるとき堕天使ではないことに留意されたい。例:ルキフェル、ベルゼブブ、アスタロト、アスモデウス、以下ソロモン72柱。【悪魔, 魔族】 devil, demon神の対極にあって敵対する霊的存在。最たる者はサタンであり、アンチ・ゴッド、アンチ・キリスト的存在として彼は設けられた(歴史的視点)。元より「障碍者」として発し、キリスト教成立以前から「敵」「反逆」と解されていたサタンは、神に仇なす事象そのものを意味し、故にその時々に応じて個とも全とも見なされ、あるいはまた、他の悪魔の異名もしくは正体とされる。ルキフェルが、ソロモン72柱の全てが、サタンであるとも称される理由はそこにある。devil と言ったときその語には、聖なる者との敵対性が強く含まれる。その名は太古における神の概念に由来するものの、堕天使という概念が別にあるために凋落した者としての性格は薄められ、その分、神との宿業的な敵対関係を強調するに至ったものと考えられる。demon の場合は、邪なる者の意を表わすのみで devil ほどには敵対性を強調していないように思われる。その発生経緯から見ても、存在することが神の意に副わず敵対するに至ったに過ぎない。devil は、インテリジェンスに富み、正義を謳う者には正義と見紛う不正義を巧みに吹き込み道を誤らせることなどを得意とし、無常の喜びとする。彼らは、無知で向上心に乏しい者や悪人を不得手とし、それ以前に相手としない。一方、demon と言う場合には、悪魔が持つ狡猾さや契約の忠実なる僕としての側面は二次的なものとして隠れ、獣性が表に出る傾向が見られる。直情的に欲望を満たそうとし、彼らはそれを望む愚かな人間を付け狙い食い物にする。とは言え、悪魔に知性と獣性があるのは人間と変わらないのであって、彼らに特別なことではない。用法にしても、ここに記したことは印象であり傾向に過ぎず、明確な基準を確認してのものではない。悪魔の例:サタン、メフィストフェレス、ベルゼブブ、アスタロト、アスモデウス、以下ソロモン72柱、バフォメット。魔族の例:バフォメット、ベルゼブブ、アスタロト、アスモデウス、以下ソロモン72柱。
【精霊】 nature sprite自然や事物を初めとする万物に宿り、魂を持ってある霊的存在。広義では聖霊もこれに含む。錬金術および神秘主義において万物の素とされる四大元素も、これに含まれる。【妖精】 fairy, fay, elf, sprite, goblin, etc.精霊のうちの一部の者を指す別称の一つ。聖霊と四大元素は含まれない。親しみをもって呼ばれることが多い印象を持ちがちだが、人の命を奪う者にもこの名は当てられている。人間型以外には使われにくい傾向が、少しはあるように思う。例:リャナン・シー、フェアリー、スプライト、ピクシー、ゴブリン、バッガブー、スプリガン、セルキー、ケルピー、ペッグ・パウラー、バンシー、レッドキャップ。
【霊】 spirit, soul, ghost魂を持つ者(生と死に関わらず)、あるいは、魂のみで存在する者を包括的に表わす語。例:聖霊、邪霊、悪霊、精霊、木霊、霊魂、生霊(*2)、死霊(*3)。*2:六条御息所の生霊(『源氏物語』の登場人物。情念で恋敵を呪殺した)、ドッペルゲンガー、レイス。*3:スペクター、レイス、リッチー、デュラハン。
【devil デビル】 ≪補足≫言葉としての devil は、古く印欧祖語(インド・ヨーロッパ語族の祖先言語として再建された理論上の言語)の deiwos に起源し、「輝く」を意味するサンスクリット語幹 div- と由来を一にします。deiwos は、東進組であるアーリア人が興したバラモン教(『リグ・ヴェーダ』)では普通名詞としての「神」の形で deva〔デーヴァ〕として現れますが、西進組であるペルシア人が興したゾロアスター教(『アヴェスタ』)では daeva〔ダエーヴァ〕となって「悪霊」の扱いを受けています。そして、西進組の別の一派であるギリシア人の場合は、deiwos を祖とする語 diabolos〔ディアボロス〕を「悪霊」の意で用いました。原義は「中傷する者、敵、偽証者」です。この diabolos を聖書に登場する「サタン Satan, satan」のギリシア語訳名としたことが、英語訳名 devil の元となりました。その後、devil は Satan の訳語以上に広く「悪魔」を指す言葉となるに至ります。[英語 the Devil (=Satan) <devil〔デヴル〕 <古英語 deofol〔デーオフォル〕 (cf.一説に<独語 Teufel〔トイフェル〕) <羅語 diabolus〔ディアボルス〕 <希語 diabolos〔ディアボロス〕 <印欧祖語《再建語》 deiwos〔デイウォス〕 >梵語 div-〔ディーヴ…〕 >deva〔デーヴァ (=god)〕][仏語 diable〔ディアーブル〕,西語 diablo〔ディアブロ〕,伊語 diavolo〔ディアヴォロ〕 <希語 diabolos <印欧祖語《再建語》 deiwos]
【demon デーモン】 ≪補足≫言葉としての demon の起源は、ギリシア人が信仰した霊的存在 daimon〔ダイモーン〕に求められ、原義は「超自然的な」です。これは、突如として人間を襲う不幸や運命的な出来事、幸運などをもたらす者と考えられ、畏怖の対象となっていました。善悪両性の daimon を、ホメロスは「神の力」であるとしています。この daimon が、キリスト教化されるローマ帝国にあって「異教の邪霊」との認識を持たれるようになり、「サタン」のラテン語訳名 daemon〔ダエモン〕とされることで「悪魔」の地位を持つに至りました。これが、demon という概念の来歴です。[英語 demon, daemon 〔ディーメン〕,仏語 démon〔デモン〕 <羅語 daemon〔ダエモン〕 <希語 daimon〔ダイモーン (=spirit, genius, demon)〕]
しかし、悪魔のなかには、中世後期になってテンプル騎士団により生み出されたとされる(実態は教会側の政治的経済的陰謀)「バフォメット Baphomet」のような者も居ます。“邪教”イスラームの教祖名をもじった名を持つこの悪魔は、腐敗し切った教会組織との決別(→異端的要素)、および、古より廃れることのないヨーロッパに土着の自然崇拝への回帰(→異教的要素)といった社会的背景までも後ろ盾にして、体制側の厳しい糾弾にも拘らず近世以降まで存在し続けました。サバトの首領、魔女の神として最も良く知られます。devil として生まれ demon の要素も採り込んだ異端的・異教的偶像の典型と言えましょう。
【関連語】・fiend …フィーンド。「悪魔」の意。「悪鬼」と訳されることも。[英語 the Fiend (=the Devil, Satan) <fiend(=devil, demon) <古英語 feond〔フェーオンド (=enemy)〕]・familiar spirit …ファミリア・スピリット。「使い魔」「使いの精」の意。用法は「召使い」を意味するラテン語 famulus〔ファムルス〕に由来。猫、 犬、人、怪物などの姿を執る下僕的な霊体(悪霊)。