八木重吉

涙 めを つぶればあついなみだがでる 素朴(そぼく)な琴(こと) この明るさのなかへひとつの素朴な琴をおけば秋の美くしさに耐えかね琴はしずかに鳴りいだすだろう 響(ひびき) 秋はあかるくなりきったこの明るさの奥にしずかな … Read more 八木重吉


人間の皮膚

洋服を考えると、いつも洗濯が必要になる 人間の皮膚は良くできている 古い部分が垢になって落ちて、いつも新しい細胞になっている これは実に巧妙で、どんな技術もこの頭の良さには今のところかなわない 宇宙服なんかも新陳代謝を取 … Read more 人間の皮膚


六本木的会話

先輩と六本木 先輩は巧言令色で全く実がない 中国娘がいると おっ、この足のラインは、ひょっとして中国の高貴なお方 などという あきらかに中国娘 なんだけど やっぱりそうですか、そういう感じがしてたんだ から始まって尽きる … Read more 六本木的会話