人の世の哀しみの感受性
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吉川英治の新平家物語では
義経と常磐の息子・母の絆が強調されている。
これが日本人に支持されるこん本だろうと納得がいく。
日本人は男女関係も息子・母が基本で、男女はそれぞれ、息子か母か項目に代入されるようにできている。
マザコンと言っていいと思う。
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義経は相変わらず連戦連勝するのだけれど
次第に政治に圧迫されてゆく
そんな中で平氏の人々に哀れみを感じるようになる
戦の無益を感じるようにもなる
母・常磐は果たしてこんなことを望んだか
父・義朝はこんなことを望んだかと
思うようになる
このような人の世の哀しみに対する感受性がある人とない人がいるようだ
涙を流していても
何を泣いているのか
注意した方がいい
その人はトカゲか蛇のように世界を見ているのかもしれない
自分と同じと考えない方がいい
感受性が欠如しているなら幸いである
ゴキブリのように強く生きられる