千里の馬と名騎手

政治家二世三世の問題が言われる

千里の馬という性能のいい馬がいる
一方で騎手としての名手もいる
千里の馬に名騎手が乗ればとてもうまく行くはずだ
人間の場合、千里の馬に相当する能力についてはある程度先天的なものだろう
たとえば野球のピッチャーなど
一方で騎手としての能力も必要である
しかしその能力を発達させるには多くの場合時間がかかる
経験によって学ぶしかない部分もある
野球のピッチャーの才能があったとしても
トレーニングの仕方をうまくしないとなかなか大成はしないものだろう
指導者とかコーチが必要になる
そこで良い組み合わせとしては
千里の馬と名騎手である
代々政治家の家で千里の馬が生まれるかどうかは偶然の要素が大きい
しかし名騎手を確保することはできると思う
名騎手がいれば凡庸な馬でも用は足りる
政治家二世はそのようなチームとして機能しているのであって
それは案外手堅い好チームなのだと思う
ーー
高性能人間がいたとして
その人がどのように生きていけばよいのかや
その才能をどのように使えばいいのかを知るには時間がかかる
生きて終わってようやく悟ることもしばしばだろう
才能を用いる方法を試行錯誤しているうちに人生が終わる
そのような風景が一般的である
それならば人生の道を指導してくれる人間がそばにいれば有利だとも思う
ーー
千里の馬と名騎手でもいいが
高性能ピッチャーと名捕手でもいいと思う
ーー
高性能ピッチャーは多くの場合、人の言うことなんか聞かない
自分の考えでやってみたいと思うものだ
結局それが回り道となる
河野洋平さんとかそうだろうと思う
ーー
名騎手の言うことを程々によく聞く優秀な馬
それが恵まれた環境で育つ良い子たちだ
ーー
しかしながら
千里の馬に名騎手
この組み合わせを見てみたいと思うのだ