メランコリー親和型から自己愛型へ、そして自閉型へと移行する理由

ヒトの指は、根元から細胞がそういう形に生えてくるのではなく、まずドラエモンの手のような丸い手が出来、指と指の間の細胞がアポトーシス(細胞自己消滅)で抜けてあの形になる。
脳も同じ原理だ
働きバチと女王バチの関係もさることながら、女王バチ同士でも自己犠牲はふつうだ。たとえばミツバチでは、後に生まれた女王バチは、巣穴から出る前に羽を鳴らす。すでに女王の座についた、先に生まれた姉に刺し殺してもらうためだ。
ヒトは社会を作る。ヒトだけではない。群れを成す生物は多種多様だ。なぜだろう。
おそらく、その方が個体にとってのコストが安いからだ。
自立的なシステムが、あえて一回り大きなシステムの一部となることを選択するのは、その方が楽だからだ
社会が複雑になればなるほど、自己犠牲的な行為が増えてくる。
「組織としての効率」の追求は、いずれも失敗に終わっている。ヒトはアポトーシスできないからだ。
あくまでヒト個体の目指すのは「個体としての効率の追求」であって、
社会組織はそれを満たす範囲において存在を許される。
ある程度の比率で自己犠牲的な個体が登場して社会を維持する
ヒトは社会を拒絶できるほど「強く」はなく、さりとて社会に魂をゆずり渡すほど「小さく」もない。
個人主義の果てに社会が破綻するか、社会主義の果てに個が破綻するか。
動的平衡を保ちつつ両者の間をさまよう
ーーーーー
こんな具合で性格は
メランコリー親和型から自己愛型へ、そして自閉型へと移行するだろう
平和で豊かになればなるほどそうだろう
家族形態で見れば大家族から核家族へ、そして個室で個食を食べる時代になっている。
インフラとして個室が可能でネットにつながっていれば
個人にとっての生存コスト計算が違ってくる
メランコリー親和型から自己愛型へ、そして自閉型へという流れは納得出来ると思う
戦争と貧困と人口爆発がそれを阻止するだろう