李白(盛唐)
峨眉山月半輪秋(がびさんげつ はんりんのあき)
影入平羌江水流(かげは へいきょうこうすいに いってながる)
夜発清溪向三峡(よる せいけいをはっして さんきょうにむかう)
思君不見下渝州(きみをおもえども みえず ゆしゅうにくだる)
☆峨眉山-四川省の名山。平羌江-今の青衣江。渝州-今の重慶市。君-月。別解、友人や愛人。
峨眉山に半月のかかる秋の夜、月影は平羌江の水に映って流れる。夜中、淸溪を発って三峡へ向かったが、あなた(月)を見ることもできぬ ままに、渝州まで下ってしまった。