シゾフレニーとバイポーラーの精神療法

病気が違っても同じ精神療法をするというなら

疾病分類か治療か、どちらかが間違っていると思う
昔、うつ病については、うつ病は、精神的に憂うつ悲哀、興味喪失、喜びの喪失、自殺念慮などだけではなく、自律神経全体を巻き込む病態であると言われ、休息と睡眠と食欲と自殺予防がまず大切であると言われた。
精神療法は神経症のためのものだった。
最近は認知行動療法の時代である。
うつ病の場合の認知療法としては「世界モデル2」に働きかけて、ひいては「世界モデル1」を変化させることである。
最初に自転車に乗るときも、まず、「世界モデル2」に働きかけて、それをつうじて、「世界モデル1」ほ変化させるのである。そしてされがさらに小脳回路に転写される。そのようにして「自転車に乗る回路」は完成する。
行動療法はもっと直接に「世界モデル1」に働きかける。
統合失調症の場合の認知療法は、自分の被害妄想や幻聴が、実は自分の内部の自己所属のもので、しかしそれが他者所属のように錯覚されるのには、「時間遅延理論」という理由があるのだと教育することである。