楽しいうつ病リハビリプログラム

うつ病リハビリプログラムは

簡単にいうと
対人関係の量と質をコントロールして
あとは集中力や体力を確認すればいい
そのためにリワークプログラム担当職員が配置されて
観察したり関与したりしているわけだが(昔で言う「関与しつつの観察」)
それが有効なのは
患者さんよりも職員さんが圧倒的に優秀で健康な場合だろうと思う
たとえば田舎での知的障害者の作業所とか
入院中の統合失調症患者さんのリハビリならば
職員が関与しつつの観察が可能だと思う
しかし東京都心部でのうつ病リハビリでは
職員よりも患者さんが圧倒的にインテリなのである
逆転している
患者さんの方がずっと高給取りで身分も安定している
本もよく読んでいるし場合によっては心理テストにも詳しい
そのような職員が集団認知療法とか
患者教育とか言って何かいっても座が白けるのだ
言いそうなこと、言ってるよ、という具合である
そのような場合には
閉鎖収容管理型の手法ではうまくいかないだろう
むしろ都心部の社会資源を利用してリハビリに役立てるのが大切だと思う
静かに時間を過ごすにはどこがいいか
多少うるさくても会社の雰囲気に似ている場所はどこか
ランチはどこが練習になるのか
それぞれの趣味によって適切な対人関係練習の場所があればよい
普通に考えて
患者さん同士でうまく対人関係の練習ができると思うだろうか?
たとえばテニス選手が捻挫して足が不自由となり、そこからリハビリをするとして、
リハビリの相手は捻挫している人がいいのだろうか?
それともテニスのうまい人に相手をしてもらうほうがいいのだろうか?
そこで、施設としては、収容施設を作るのではなくて、情報の蓄積と発信、
そして各人に必要で適切な社会資源とプログラムを提供することだろう