黒澤明監督『夢』の中で放射能や原発のことが語られている
私の夢はそれほどタイムリーではないので
最近はひたすら昔のことを夢に見ている
昔のことと昔の人がなぜそんなにも心に親しいのか不思議ではある
ずいぶんと長い夢と感じているのだが
睡眠の実時間としては大して長くもないのである
あるノートがあって、私はそれを手書きで書いているのだが
その女はそのノートに電子的な方法でコメントを付けているのだった
きらきら光るマークとか笑う太陽とか
そしてさらに色々なメモ、いろいろな感情
建物はいつも複雑で色々な仕掛けがある
思いがけない結合があるのだ
私はこうして夢を見ている時だけ幸せなのだ
夢と比較すると現実はどこがで大きく間違えているとしか思えない
間違えすぎていて一つや二つではない
どこでやり直したらいいのかも分からない
ただその女の白い優しさだけが救いである