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山月記 中島敦-3 賞賛を求める

袁サンは部下に命じ、筆を執って叢中の声に随(したが)って書きとらせた。李徴の声は叢の中から朗々と響いた。長短凡(およ)そ三十篇、格調高雅、意趣卓逸、一読して作者の才の非凡を思わせるものばかりである。しかし、袁サンは感嘆しながらも漠然(ばくぜ...