君は自分があまりに美しいことを後悔してほしい

私は思うのだが 私が泣いていると同じくらい 君に泣いてほしい もちろん、私が君を求めているほど君は私を求めていない それは知っている しかし君ゆえに私がどんなに大きな苦しみの石を背負っているか、君には分かるはずだ 自分が … Read more 君は自分があまりに美しいことを後悔してほしい


君しのぶ 草にやつるる ふるさとは 松虫の音ぞ かなしかりける

君しのぶ  草にやつるる  ふるさとは  松虫の音ぞ  かなしかりける あなたを偲び、草に覆われ見る影もなくなった、かつての二人の思い出の場所では、松虫の音がただ悲しく聞こえます 「しのぶ草」「松虫」の 「まつ」には 「 … Read more 君しのぶ 草にやつるる ふるさとは 松虫の音ぞ かなしかりける


川端と三島

なんとなく好きで、 その時は好きだとも言わなかった人のほうが、 いつまでもなつかしいのね。 忘れられないのね。 別れたあとってそうらしいわ。  川端康成(作家) 出典:『雪国』 きちんと読み尽くしたわけではないが 川端康 … Read more 川端と三島


淡墨桜

春は,桜も恋もほのか。 ほのかなくれない、薄墨、ためらい、ためいき。 何もなかった思い出だけが残るその年の春。


あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな (わたしは)まもなく死ぬだろうが、死後のあの世の思い出に、もういちどぜひあなたにお会いしたいものだ。 死ぬというのは比喩的なものだろうけれど それにして … Read more あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな