川端と三島

なんとなく好きで、 その時は好きだとも言わなかった人のほうが、 いつまでもなつかしいのね。 忘れられないのね。 別れたあとってそうらしいわ。 
川端康成(作家) 出典:『雪国』
きちんと読み尽くしたわけではないが
川端康成と三島由紀夫は好対照であると見える
川端はちんまりとした思い出の中に鮮やかな言葉を見つけたりしている
三島は方向としてはピカソの方を向いているのだと思う
しかしピカソほど壮大ではない
安部公房は独自であって日本文化という背景をあまり利用しなかったように思われる
座標軸上にプロットすれば
川端と三島は同一平面上の離れた場所に位置し
安部はZ軸上にずれて存在していると思う