瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ(崇徳院)

瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ(崇徳院)

新平家物語では崇徳のことはあまり強烈には描かれてはいない。
しかしやはり日本の怨念話の雄である。

先日日本映画「阿修羅城の瞳」にて
鶴屋南北の戯曲の中で
瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ
の歌が使われていた。
http://shinagawa-lunch.blog.so-net.ne.jp/2009-01-04-1

興福寺の阿修羅像の表情と
宮沢りえの表情と
崇徳の怨念とが重なり合う。

さらにはもう一つの日本怨念話の雄、アニメ版四谷怪談にも崇徳のこの歌が出て来ていて、
「岩」とあるので、目の前にいる女がお岩の亡霊と分かる仕組みになっている。
したがってお岩の怨念のイメージと、
それらが重なり合い、さらに牛若、常磐の話で、
ここ二日眠れずに過ごしている。

どうも京都に行きだしてから不眠である。
怨念だと思っている。