命にも まさりて惜しく あるものは 見はてぬ夢の さむるなりけり

命にも  まさりて惜しく  あるものは  見はてぬ夢の  さむるなりけり 
壬生忠岑
命にもまして惜しく思えるものは、最後まで見ることができなかった夢が覚めたことである 
ーーーー
夢に君が出てきたんだよ
というのは
嘘のこともあるがまれには本当のこともある
実に不思議なものだ
他の人でもいいのに
なぜかその人が出てきてしまい
目が覚めてから深くものを思ったりする
これが私の本当の恋なのだと
真剣に思ったりする
夢はそんなところがある
自分の心のどこかに
その人はずっと住んでいたのだと
否応もなく思い知る
ーーーー
見はてぬ夢の  さむるなりけり
最後まで行かなかった夢、さめてしまった夢
たしかに残念ですが
命にも  まさりて惜しく  あるもの
というほどなんでしょうか
夢に見られただけで幸運で
また生きる元気がわいてこようというものじゃないですか
私ならそうです
夢が見られるなら
もっと寝ていようと思います