問題を先延ばしにする理由

一番大事な問題は何かを本人も知っていると思う

しかしその問題にいつ直面するかはなかなか難しい話で
やはり頃合いとかきっかけとか
いろいろとある
大抵の人はおおいにためらう
本気で取り組む前に
しばらく他のことに時間を費やしてみたりする
本質的な問題であればあるほど
ためらう
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その辺を承知している達人というものもいて
たとえば
他人が訪ねてきても容易には会見しない
会わないといえば角が立つので
連絡がとれないということにする
あまりに連絡がとれないと信用をなくすので
スケジュール調整係の秘書が連絡不通になったりする
秘書に居留守を使われるようだと
どんなに鈍感な人でも自ずと悟るところがあるもので
たいていは諦めてくれる
そのようにしてタイミングを調整した上で会見するのである
秘書というものはそのためにある
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本人にとって厄介な問題はやはり先延ばしにしたいので
いろいろと理由をつけて
つまりフロイトでいうと合理化して
なるべく忘れようとする
しかしそれも一時であって
やはりいよいよ直面化しなければならない
人間は良くしたもので
それまでにはいろいろな箇所が整っているものである
逆に言えば
直面化する時期が来たから直面化しているのだと思う
結婚を先延ばしにして遊んでいた女性がいよいよ決心しなければならないとき
多分自分で決心する
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回避するのにも理由があるので
周囲としては
あまりに性急に解決を押し付けてもよくないだろう
人間が生きるのなんて
どうせ100年にも満たないくらい
だいたいは50年内外程度である
それくらいの時期を
少しばかり問題を先延ばしにしてもしなくてもいいだろうと思う
大差はない
どちらにしても辛いのだから
どちらでもいいという程度だと思う
人生が楽になる日はたぶんないと思う